漫画絵師三人原画展「この一枚のために」

葛飾北斎 幻の肉筆画2作品 初公開

上村一夫先生は北斎をテーマに「狂人関係」という作品を描かれましたが、漫画の原点とも言われる「北斎漫画」で知られる葛飾北斎の未公開肉筆画を、三人展を記念して展示することになりました。


① 画タイトル  旭日布袋童子鶴亀絵

サイズ  縦三尺八寸 横一尺五寸八分

素材  絹本極彩色

作年  文政三年頃

極めて短期間使用の銘「北斎為一筆」

旭日に鶴を舞わせ携童の布袋和尚が宝珠の手に鶴を呼び寄せる。

尻下に虎の毛皮を敷き、岩石に腰を降ろす。

側に緑毛の海亀を添え「不老長寿」の祝儀用として描かれたもの。

布袋和尚は中国の四明山の僧。体格は肥満で腹が大きく垂れ、常に大なる袋と杖を携へ、日常品一切を 袋に入れ、悠々として其の相は円満にして、我が国では 江戸期以降、七福神の一人に数えられている。

② 画タイトル  昇り龍図

素材  絹本水墨画

サイズ  縦 2尺四寸六分 横 1尺一寸七分

作年  嘉永二年90歳晩年正月作。

正月の辰の日「富士越之龍図」を描く内の一つである昇り龍図。

二月三月と作画し「雨中之虎図」大田記念美術館蔵と「漁夫稚夫図」フリア美術館蔵など大作を製作し4月に 病床に臥した。


【 葛飾北斎 】

北斎は浮世絵画家の巨匠である。

風景、花鳥、人物、あらゆる景を写し、物象の活動状態を真写した。

90歳の長寿を保ち精力絶倫、肉筆画、版画ともに傑作を多く遺した。

画風は初めは勝川春章および狩野融川に師事し、更に俵屋宗理、他堤等淋、雪舟土佐派、明画に倣いて西洋画の法を併せ世界的 な大家となる。